これは知っておきたい!SB-800の「照射角別」の光の回り方では、以前「Nikon(ニコン)スピードライトSB-800で、実際のGN(ガイドナンバー)を測定」で、実際の室内撮影での決まった条件下での照射角別のGN(ガイドナンバー)を調べましたが、今回は、照射角別の光の回り方、どのように照射されているのかを調べてみました。
これは、アンブレラや背景紙を飛ばす時に役に立つし、スピードライトの閃光の特性を知っておくことで、用途に合わせて、照射角を選んでセッティングするために知っておいて損はないと思いますよ。
例えばこのスピードライト「SB-800」を使ってセッティングする時に、使用する照射角によってGN(ガイドナンバー)は低下するわけだし、でも広い面をなるべく均一に照射するには照射角を広げないとダメだし、それで実際に撮影時のイメージの「絞り:f値」に出来るのか、もし光源が足りないのであれば、二台に?などの判断がしやすくなりますよね。
ちなみに、スピードライトをもう1台増やした場合のGN(ガイドナンバー)はおおよそ「1.4倍」になります。
スピードライト1台:「照射角:28mm」=「GN(ガイドナンバー):25」
が
スピードライト2台:「照射角:28mm」=「GN(ガイドナンバー):35」
となりなす。
照射角(mm) | 14 | 17 | 24 | 28 | 35 | 50 | 70 | 85 | 105 |
カタログの数値 | 17 | 19 | 30 | 32 | 38 | 44 | 50 | 53 | 56 |
今回の測定値 | 16 | 16 | 22 | 25 | 29 | 32 | 36 | 36 | 36 |
※ガイドナンバー(ISO:100・m)、光量:1/1 |
で、あと知っておくと役立つのが、
上記表の測定でのセッティングは、ストロボから照射している背景紙までの距離は「1m」ですが、この距離を2倍の「2m」にすると、GN(ガイドナンバー)は1/4になります。
距離が2倍になると、光量は「1/4」になります。
そうすると、2台のスピードライトで「GN35」になったしても、被写体までの距離が2mだとすると、おおよその計算上では「GN8.75」となります。
※GN(ガイドナンバー)=f値
それと、これにアンブレラを使ったとすると、スピードライトは大型ストロボよりも反射による光量落ちが激しいので、だいたい「2EV~3EV」はF値が落ちますので、2~3段ですね。
※1EV=1段=例えば「f5.6」と「f8」の差、これも「f8」と「f11」の差も。
アンブレラ使用(-2~-3EV:-2~3段)すると、スピードライト2台(GN25→GN35)で、被写体までの距離が2m(GN×1/4)だと、多分「絞り値:f3.2~4.5(GN35÷4-2~3EV)」ぐらいになるんだろうなと計算もしやすいですよね。
細かく計算しようとすると複雑な計算式なるので、なるべく簡単に現場で計算できないと困るので、こんな感じで覚えておきとラクなので。
あとは、撮影環境によって左右されますので、実際にフラッシュメーターで確認しましょう。
前置きが長くなってしまいましたが、今回のテストは「光の回り方」ですね。
下記の画像は「照射角:105mm」です。
下の画像は「照射角:14mm」になりますの、上下を見比べてもらうと、光の回り方は一目瞭然ですよね。
今回のテスト環境は室内でストロボから背景紙までの距離は「1m」です。
ストロボの先端から背景紙までの距離としています。
参考までに今回の画像上の背景紙の照射されているサイズは、「約126cm×約84cm」です。
なので、例えばスピードライトから「1m」離れた時の光の回り方が、再現されていることになりますね。
スピードライトは、レンズの望遠側「105mm」では、光を集約して距離を飛ばすようにするので、当然光は中央に集まっていますが、「GN36」です。
そこから「24mm」までは、徐々に光が広がるようになりますが「24mm=GN22」、「17mm」と「14mm」では、さらにストロボのワイドパネルを使用しますので、GN(ガイドナンバー)は一気に落ちて「GN16」になります。
参考までに、モノブロックストロボなどでは、標準のリフレクターの照射角は「35mm」相当のようですので、手持ちの「COMET(コメット)SYNCHRON-04」をリフレクター装着で、同じ条件で測定したら、「GN32」でしたので、それをモノブロックの35mmと仮定して比べると、SB-800の「35mm=GN29」とは「GN3」落ちますね。
アンブレラを使用するともっと堅調にその差は現れると思います。
今度、比較テストしてみますね。
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