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D800撮影時のホワイトバランス調整テストと「グレーカード」「CBL LENS」「ColorChecker」比較

D800撮影時のホワイトバランス調整テストと「グレーカード」「CBL LENS」「ColorChecker」比較

今回のテストでは、よくある室内でのミックス光下(白熱球や蛍光灯などの環境)での撮影で、そうすれば正しい色を再現出来るのかなと思いテストをしてみました。

 

■照明環境:真上から「調光できるLED電球」、右奥から「一般的な電球」、右手前から「蛍光灯」

 

■使用機材:Nikon(ニコン)D800

 

■ホワイトバランス調整方法

・D800本体でのホワイトバランスを変更(オート・電球・蛍光灯・晴天・フラッシュ・曇天・晴天日陰)
※設定度との「色温度」一覧はこちらにあります。

・「グレーカード」を使用して、D800のプリセットマニュアルでホワイトバランスを設定

・「CBL LENS」を使用して、D800のプリセットマニュアルでホワイトバランスを設定

・「ColorChecker」を被写体と一緒に撮影してから、「Adobe Photoshop Lightroom」で「ターゲットのニュートラルカラーを選択」で撮影した「ColorChecker」を使用してホワイトバランスを調整

 

予めご了承頂きたいのは、色の再現を一番忠実に出来ているものを、被写体と一緒に「ColorChecker」も撮影し、それを「Lightroom」上でホワイトバランス調整をしたものとしています。

また、RAWデータにて撮影をしてから「JPG」に変換しています。

ですので、今回の撮影画像を比較して、それぞれお好みの色合いがあると思いますので、個人個人でご判断してみてくださいね。

 

まずは、今回の色再現の基準となる「ColorChecker」を被写体と一緒に撮影してから、「Adobe Photoshop Lightroom」で「ターゲットのニュートラルカラーを選択」で撮影した「ColorChecker」を使用してホワイトバランスを調整した画像です。

 

D800撮影時のホワイトバランス調整テストと「グレーカード」「CBL LENS」「ColorChecker」比較

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次は、外出先などで 「ColorChecker」や「グレーカード」で調整が出来なく、照明環境が好ましくなく色温度がバラバラな光が入り混じっている時に便利らしい、「CBLレンズ」を使って、D800本体側のホワイトバランスプリセット設定をして撮影した画像です。

 

D800撮影時のホワイトバランス調整テストと「グレーカード」「CBL LENS」「ColorChecker」比較

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「CBLレンズ」は、ホワイト・グレースケールの限界と短所を補完し、多様な環境における光源でも自然な色を作り出す、フルカラーバランス(Full Color Balance)の製品で、「世界初のフルカラーバランスコントロールの新技術採用」「新概念のフルカラーバランスセッティング」「高い汎用性と作業効率のUPを実現」とされているアイテムらしいです。

確かに使用してみると、ハワイとバランスを被写体が正確な色になるようにはなるのですが、難点がひとつ。

飲食店内の撮影などでは、せっかく間接照明などを使って雰囲気を演出しているのに、これを使ってしまうと当然照明の色までも変わってしまいますよ。

料理の撮影などでは活躍しますが。

 

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下の写真は「グレーカード」を使って、D800本体側のホワイトバランスのプリセットマニュアルで設定してから撮影した写真です。

 

D800撮影時のホワイトバランス調整テストと「グレーカード」「CBL LENS」「ColorChecker」比較

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グレーカードとは、ホワイトバランスを調整するために、標準反射率とほぼ同じ反射率のグレーをカードにしたものです。これを使って、カメラ側のホワイトバランスのプリセットマニュアルなどで測光しカメラ側に設定すれば適正な露出に調整されます。

標準反射率とは、反射光式露出計の基準は反射率は「18%」の被写体とされています。

例えば、画像内の全部の色を混ぜた時に、「18%グレー」になるのが理想的とされているからです。

な~ので、カメラ側の判断で「露光・露出」調整をして撮影すると、雪上での写真はグレーに傾き、黒いものを撮影した時もグレーに傾くのです。そのためにも白いものを撮影する時には、露出をプラスに、黒いものを撮影する時は落とす調整が必要となります。

 

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■比較画像

下の写真は、D800本体でホワイトバランス設定を変更して「オート」「電球」「蛍光灯」「晴天」「フラッシュ」「曇天」「晴天日陰」と、最後に、上の「グレーカード」による、プリセットマニュアル設定を比較した画像になります。

D800撮影時のホワイトバランス調整テストと「グレーカード」「CBL LENS」「ColorChecker」比較

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下の写真は、一般的に室内で撮影する時に設定しがちなホワイトバランスの「オート」設定と、ひと手間かけたホワイトバランスの設定の画像を比較したものになります。

赤枠で囲んであるのが、私が色再現が一番適切だと思っている「ColorChecker」を活用したホワイトバランス調整した画像です。

手順は簡単です。

撮影の初めに、被写体と一緒にカメラに対してなるべく水平に、また、光が反射しないように撮影します。

私は「Lightroom」を使っているので、「デザー撮影」で初めに、この画像でホワイトバランス調整と「レンズのゆがみ補正」をしてから、その後撮影に反映します。

また、パソコンに繋げない環境下では、読み込んだ際に一番初めに上記の作業してから、同条件下で撮影した画像に適用して一気に同期させて完了です。

 

D800撮影時のホワイトバランス調整テストと「グレーカード」「CBL LENS」「ColorChecker」比較

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■ColorChecker

「ColorChecker」とは、色再現に最低限必要な24色の基準色からなる無光沢のカラーパッチを配置したカラーチャートです。

私が使っているのは「x-rite」の「ColorChecker CLASSIC(カラーチェッカークラシック)」ですが、同じ「x-rite」の「ColorChecker Passport(カラーチェッカーパスポート)」もお勧めです。

「ColorChecker Passport」は、「撮影から編集」を行うパワフルなカラーソリューションで、より正確で一貫性のある、またクリエイティブな柔軟性が必要なユーザーに適しています。 ColorChecker Passport を AdobeR の画像ソリューションと併用すると、機能がさらに拡大されます。 ColorChecker Passport は3つの写真ターゲットをポケットサイズの保存ケースに収納し、どんな撮影にも対応できるよう複数のポジショニングが可能になっています。 付属のカメラキャリブレーション用のソフトウェアは、機能性、柔軟性、携帯性を発揮します。

ColorChecker Passport を Raw ワークフローに取り入れる方法は多数あります。 ソリューション全体を活用する、または ColorChecker Passport の決まった機能を活用する場合でも、品質改善および生産性が即時に実現します。

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